Home>2014年日本泌尿器科学会

2014年日本泌尿器科学会  ウロギネネット

僕は、今回は看取りというものについて発表をしました。
僕の考えたのは、看取りは、家族にもなにかアプローチしてやさしい気持ちになれないかということです。
決して、こうした取り組みを自慢するのではなく、こうした取り組みがとてもいいことだと、学問的に証明してみたいのです。




死後訪問をすると家族のこころが穏やかになるかどうか

すべての患者さんに対して死後にお会いしております。自分自身、会いにいくのは、とても自分の勉強のためになりますし、その人の看取りまでして疲れたみんさんに、ケアをする機会になります。







心理学的評価POMSの研究

POMSは人間の情動を気分や感情、情緒といった主観的側面からアプローチすることを目的に、1950年代終わりから1960年代初めにかけ、米国で開発がすすめられました。
1994年の日本語版POMS(65問版)の発刊に続き、ユーザーの要望を受け、2005年に当短縮版が発刊されました。



心理学的評価POMSの研究

■POMS短縮版の検査用紙は複写式になっており、回答から結果の採点までがスムーズに行えます。
■過去1週間の「気分の状態」について6尺度で測定します。これにより、受検者の最近の持続的な気分状態を把握します。疾病の有無を判定するものではありません。
■6尺度とは
◇T-A:緊張−不安(Tension-Anxiety)
 「気がはりつめる」などの5項目から構成されています。得点が高い場合、より緊張していることを示します。
◇D:抑うつ−落込み(Depression-Dejection)
 「気持ちが沈んで暗い」などの5項目から構成されています。得点が高い場合、より自信を喪失していることを示します。
◇A-H:怒り−敵意(Anger-Hostility)
 「ふきげんだ」などの5項目から構成されています。得点が高い場合、より怒りを感じていることを示します。
◇V:活気(Vigor)
 「生き生きする」などの5項目から構成されています。この項目は他の5尺度とは異なりポジティブな項目であるため、この得点が低いと活気が失われていることを示唆しています。
◇F:疲労(Fatigue)
 「ぐったりする」などの5項目から構成されています。得点が高い場合、より疲労感を感じていることを示します。
◇C:混乱(Confusion)
 「頭が混乱する」などの5項目から構成されています。得点が高い場合、より混乱し、考えがまとまらないでいることを示します。
■6つの気分尺度ごとに、「健常」「他の訴えとあわせ、専門医を受診させるか否かを判断する」「専門医の受診を考慮する必要あり」の3段階で結果が判定されます。
■繰り返し利用することで、より的確に受検者の気分・感情の変化に気づくことができます。
■日本語版POMS短縮版は、65項目から成る『日本語版POMS』と同様の測定結果を提供し、受検者の負担感を減らした検査です。受検者の年齢や疾患によっては、短縮版の利用が適しています。また短期間での繰り返しの測定にも向いています。

ある患者さんの亡くなって、そして死後訪問

ある患者さんについて、1年間にわたるPOMSの変化をみてみます。家族の気持ちのなかでも、緊張というものは、一時期たかまりますが、やがて許容されていきます。
とくに重要なのは、死後訪問をすると、大変おおきく、緊張がなおることです。



膀胱膣ろうに対する3次元画像の研究



12例の患者さんの看取りについて研究をしてみました。
お亡くなりになって、その後、僕が死後訪問をしたことで、どのような大きな変化がうまれたでしょうか?

 

緊張や抑うつなどのネガティブな項目は、死後訪問で改善できる

死後訪問をすることで、私たち医師も勉強になりますが、一方で患者さんの家族にたいして、ネガティブな要素が改善できてくることがわかります。












こうしたことから、看取りのあとで、訪問するのは、前向きになりなるきっかけになるとおもいました。


ぼくらは、たのしい雰囲気で勉強をたくさんしました。また、あしたからもがんばります。