去勢抵抗性前立腺がん


前立腺がんは、ホルモン治療をしていても、効果がない場合があります。今回は、その治療法についての講義をしました。


前立腺がんに対して、精巣を摘出したらがんの進行が抑制できることがいまから半世紀前に発見されました。


ここから精巣を手術でとりのぞくことで、前立腺がんの抑制ができるとわかったのですが、残念ながら再燃するケースがあり、これを、アンドロゲン不応性と呼ぶことになりました。
これは以前の概念です


しかし、最近の再燃は、複雑化してきています


そこで、2008年からでてきたあたらしい概念が、去勢抵抗性前立腺がんです。
原因は、アンドロゲン(男性ホルモン)ですから、精巣以外のアンドロゲンである、副腎や前立腺もターゲットになります


では、アンドロゲンができる経路をみてみましょう、
これはコレステロールからなのですね
精巣では、アンドロゲンであるテストステロン、
卵巣では、女性ホルモンであるエストラジオール
副腎では、コルチゾールやアルドステロンがでてきます


実は、エストラジオールは、こんな昔から存在したのです
アンドロゲンは、ごく最近のことです


ところで、このアンドロゲンは、体内では95%前後は、精巣からでています。
副腎からのアンドロゲンは、ごくわずかというわけです


そして、アンドロゲンが体内に影響をあたえているのは、ごらんのように男性の体のいくつもの臓器にあたります


テストステロンは、酵素によりジヒドロテストステロン(DHT)になります。


DHTをうけいれる相手は、アンドロゲン・りセプター(AR)というものです。これは、このような形をしていまして、エストロゲン・リセプターもおなじような形をしています。


DHTとARが合体します。すると、ARの一部であるHsp90がはずれます。


DHTとARが合体したものは、DNAにつきます。この部分を一般にプロモーターといいます。今回のプロモーターは、ARTといいます。このことで、mRNAができて、細胞は転写活性がたかまります。この際にでてくるタンパク質がPSAというものです。


では、次のページでは、ここまでの流れが、どのように病気と関連しているかみてみます。



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