女性泌尿器科専門のクリニック
| 第1章 便失禁とは? 第2章 便失禁の原因 第3章 排便 第4章 便秘と直腸瘤と便失禁 第5章 どのようにして便失禁の原因をみつけだすか? 第6章 治療 第7章 閉鎖性排便障害 第8章 肛門括約筋の補強 第9章 恥骨直腸筋と直腸肛門角 第10章 手術@ 肛門周囲の筋肉をもちいて肛門括約筋を補強する方法 第11章 手術A 筋肉移植による肛門機能再建方法 第12章 順行性洗腸と自分できる浣腸 第13章 介護のテクニック摘便 と 排便の基本 |
第3章 排便
便失禁の原因を考えます。ここで、重要なのは、便失禁を肛門だけの問題にとらえないことです。そこで、まず、大腸が便を形造って、肛門まで運び、適切に排便するまでを考えてみましょう。ただ、ここで、重要なのは、肛門だけを考えていても答えがでないということ。全体のバランスが大切です。
1.適切な量と粘度の便が直腸に送られてくる。
2.直腸に溜まる。
3.便意が起こる。
4.トイレに入って排便できる体勢になるまで便を保持できる。
5.排便できる。
このためには、詳しく説明をすると、
@
括約筋が緩んで、肛門内圧が下がる、
A
直腸肛門角が鈍角になって、便が通りやすくなる
B
便が形状を変えて肛門を通過する
C
すべての便が出るまで継続する
では、最も健康な排便習慣を考えて見ましょう。
毎朝朝食後に一回必ず排便するというのが、若いころは、みなさんが望みます
加齢とともに、便秘がつよくなり、運動能力が低下すると、2日に1回とか、3日に1回とか、回数がへってきます。
さて、朝の排便の習慣的にある人は、
朝食事をすると、総蠕動と呼ばれる大腸全体の蠕動運動が起こります。
この運動で、直腸に溜まった便だけではなく、大腸の内容物が殆ど全部出ます