女性泌尿器科専門のクリニック
| 第1章 便失禁とは? 第2章 便失禁の原因 第3章 排便 第4章 便秘と直腸瘤と便失禁 第5章 どのようにして便失禁の原因をみつけだすか? 第6章 治療 第7章 閉鎖性排便障害 第8章 肛門括約筋の補強 第9章 恥骨直腸筋と直腸肛門角 第10章 手術① 肛門周囲の筋肉をもちいて肛門括約筋を補強する方法 第11章 手術② 筋肉移植による肛門機能再建方法 第12章 順行性洗腸と自分できる浣腸 第13章 介護のテクニック摘便 と 排便の基本 |
第8章 肛門括約筋の補強
肛門を取り巻く筋肉には、内肛門括約筋と外肛門括約筋の2種類あります。

大腸を動かしている筋肉が一番末端で太くなっている所が内肛門括約筋です。内肛門括約筋は基本的には自分の意思では動きません。
ここで、普段の生活では、肛門内圧(肛門の中の圧力。高いほど、しめつける能力がある。)の50-85%は内括約筋によりつくられます。つまり、一番強く絞めているものがこの筋肉です。外括約筋は25-30%、肛門のクッションが15%です。
さて、自分自身で調節できるのは、外肛門括約筋です。この外肛門括約筋は、それほど長い時間しめつけることはできません。だから便失禁に関しては外肛門括約筋だけではなく、内肛門括約筋が必要です。