女性泌尿器科専門のクリニック

骨盤臓器脱(性器脱)
第1章 骨盤臓器脱(性器脱)と骨盤底
第2章 いろいろな骨盤臓器脱(性器脱)
第3章 膀胱瘤(膀胱脱)
第4章 直腸瘤(直腸脱)
第5章 子宮摘出後の膣全脱
第6章 骨盤底筋体操

第7章 80歳以上の骨盤臓器脱手術(日帰り手術)

第3章.    膀胱瘤


4.手術治療


4.1  はじめに

さて、膀胱瘤の手術は、いろいろわかれるところです。
まず、信頼できる手術件数というのがあります。たとえば、前立腺がんに対する前立腺全摘というむずかしい手術があって、この場合年間30件の執刀をこなしていると、一応レベルが維持されるわけです。すると、膀胱瘤の手術は何件ぐらいかということになりますと、たぶん同じぐらいで、年間30件の手術ぐらいですね。
なぜ、このような話をするかといえば、膀胱瘤の治療に、現在、メッシュをもちいた治療がたいへん注目をあびていて、ほんとうに多くの施設でされています。メッシュを使用する手術と
使用しない手術では、おなじようにしていると思っている医師はおおいとおもいますが、どう考えても剥離の仕方や固定の仕方がちがうのです。
しかも、もともとメッシュをもちいた手術は、メッシュなどの人工物をもちいない手術だと、世界平均で70%の再発があるからはじまった方法です。つまり、3人に1人の割合でメッシュをいれる手術にすれば、ほんとうに患者さんのことをおもっていると、僕はおもいます。ということは、メッシュの手術を維持するには、メッシュの手術を年間30件、メッシュをもちいない手術が年間60件あることが、必要な条件なんだろうとおもいます。

僕自身も、年間150件ペースになってきて、いまふりかえれば、ハーバード大学の師匠とおなじレベルになったように感じます。僕の師匠は、実に、年間150件ペースで、その中で、人工物を使うのがちょうど50件だったのです。いいかえれば、年間の手術が仮に100件で、そのうち人工物が100件だとしたら、それは、少なくとも僕の師匠とは違うタイプの医師とおもいます。人工物は人工物なので、あくまで慎重であるべきです。その人の、これからの生活を長期に考えて手術の選択をするのがのぞましいとおもいます。


4.2  人工物をもちいない手術

さて、膀胱瘤の手術にはいろんな手術術式があります。そこで、それらの方法については、イラスト付きで、ジャパンウイメンズヘルス女性泌尿器科 でまとめました。


↓↓↓↓

ジャパンウイメンズヘルス女性泌尿器科 


よこすか女性泌尿器科・泌尿器科クリニックで、人工物をもちいない手術をうけた場合は、本当に楽な日帰り手術ができます。そのポイントは、手術の方法と、神経ブロックにあります。実は、わたくし奥井識仁は、米国時代にペイン・マネージメントに勉強にいったこともあるほど、神経ブロックが大好きなのです。神経ブロックは、そのものずばりで、神経に直接麻酔液を少量投与することです。

神経麻酔の利点は、すぐに回復すること。局所麻酔というのは、神経をたしかめることなく、大体手術で切るところに麻酔液を注射するだけなので、いまいちの麻酔効果であるのにくらべて、ちゃんと神経をえらんで、直接麻酔すると、その神経が影響している部分(医学用語では、神経の支配領域といいます)だけ、麻酔がかかります。当然、手術直後から歩いて、排尿できて、排便できて、食事ができて、電車にも自分でのれます。






4.3 メッシュをもちいない手術に対する誤解

一般に言われること@『ゆるんだ膣壁を切除して縫い縮める手術(前後の膣壁縫縮術)が主に行われてきましたが、この方法は、緩んでしまった弱い組織を使って修復するため、高率に脱の再発がある。』という意見に対して

当院の見解)これは、考え方の問題で、1年の再発率60%から70%の報告がおおいです。幸い、僕の手術の過去のデータでは、80%ぐらいです。それは、手術に際して、ダイエットをして、運動するように努力していくからでもあります。女性泌尿器科専門医をなのる以上は、術前、術中、術後に、その患者さんの筋力を十分把握して、再発しそうな人はメッシュ、そうでない70%から80%に関しては、膣壁縫縮術で十分とおもいます。どの段階で、この膣壁縫縮術でよいと判断できるかが、大切とおもいます。



一般的に言われることA)『膣壁を切除して縫縮するため、膣内腔が狭くなり性交障害の問題が生じることが重大な問題』という意見にたいして、

当院の見解)これも個人の考え方の問題です。欧米では、性交渉に大変重要する傾向にありますが、はたして日本人に必要であるかということです。むしろ大切なのは、極端に縫いすぎて、そのために、痛みがでるようではいけないのです。ゆったりと、筋肉の動きを計算のうえ縫い上げるようにすれば、問題はおこりにくいとおもいます。



一般にいわれることB)『高度の性器脱に対する修復術は、膣尖部を仙骨に固定する方法(膣断端−仙骨固定術)が一般的ですが、通常開腹が必要と、侵襲の高い手術である』という意見にたいして

当院の見解)これは、誤解で、仙棘靭帯固定も一般的で、女性泌尿器科専門医であれば、できなければいけない手術です。この術式では、お腹をきる必要はありません。上手に手術すれば、からだへの負担は大変すくなく、当院では日帰りでできております。



4.4  よこすか女性泌尿器科・泌尿器科クリニックの方針

僕は、メッシュをもちいた手術は大変画期的ですばらしいと感じました。メッシュなど存在しない時代からずっと女性泌尿器科に取り組んできたので、その苦労からメッシュは最初感激しました。でも、そのメッシュだけにとらわれすぎてはいけないのです。メッシュをもちいない手術は、本当に体にらくで、日帰りを、完全にちかい理想的な形でできます。ほんとうに、手術ができないと多数の病院で断れた人も、できるほどの体へのやさしさなのです。ですから、患者さんのその後の人生を十分視野にいれた上で、手術を選択するのがもっともよいとおもいます。








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