女性泌尿器科専門のクリニック

水難事故に出遭った際、どのように行動すればいいかのまとめです

救助者が遭難者を助けようと水中に飛び込んだ結果、自らも溺れてしまうことがあります。最悪の場合、両者とも命を失ってしまうケースもしばしばあります。水泳に自信があっても、救助になれているわけではないので、こうして まとめ を作って覚えておきたいです。
ということで、自分用のまとめです。よろしかったらどうぞ。

=======================

溺水について
溺水とは、水により、自分自身で呼吸ができなくなる状態のことをいいます。溺
水は、泳げない者と泳げる者とで原因が異なる場合と、急病や自然環境の急変など泳力に無関係な原因による場合とがあります。

溺者の状態
いつでも大きな声を出して助けを求めたり、もがいたりしているとは限らない。いつの間にかいなくなったという場合も多くみられる
溺者は、水面で溺れてしまう場合と、水中で浮上できずに溺れてしまう場合とがある。
@ 急性心不全、脳卒中、強いパニックなどは、手足を動かせなくなり、すぐに水に沈むことが多い。
A 水を飲んで呼吸に失敗した者は、声が出ず、しばらく水面でもがいていることが多い。
B 潜水中に、呼吸を止めていられる限界を超えて、浮上しないまま溺れることがある。

頸椎・頸髄損傷
プールや海に飛び込んで、底に頭を打ちつけ、頸椎・頸髄を損傷する事故が起きている。頸椎を骨折したり脱臼したりすると、頸髄が傷つくことがあり、また頸椎が無傷でも頸髄に損傷が及んでいる場合もあり、極めて危険である。
頸椎・頸髄損傷の恐れがある事故者を取り扱う場合には、体位の変換や運搬に十分注意を払い、必ず協力者の力を得て慎重に対応することが必要である。

=====================

もし水難事故が発生したら ポイントは、次ぎにまとめられます。

・ 大きな声で周囲の人に知らせ、助けを求めて下さい。
・ 119番通報し、救助や救急を要請します。
・ 二次災害の発生危険があるので、一人で泳いで助けることはしてはいけません。
・ 浮き輪や棒など身近にある物を活用し救助にあたってください。
・ 助け出せたら、すみやかに応急手当等を実施します。



●子どもがおぼれているのを見つけたら、すかさず大きな声で助けを求めます。
おぼれている子どもを救うということは、ただ水の中から引き上げるだけではありません。
応急手当をしたり子どもの容態によっては、救急車を呼んだりなどたくさんのことを迅速に行わなければいけません。
確かに救出が一刻を争うのは事実ですが、一人で対処できない場合が多いことを心に留めておいてください。
ここでも言えるのが、落ち着くことと、無理をしないことです。
子どもの危機を救うには協力者とのスムーズな連携が不可欠です。

●水から引き上げたら水を吐かせるよりも、まず意識・呼吸・脈の確認をするほうが大切です。意識がないことがわかったら直ぐに救急車を呼びます。
気道を確保し、呼吸が止まっているなら人工呼吸を、脈がない場合は心臓マッサージを。呼吸も脈も止まっているなら心肺蘇生法を行います。そして、救急隊が到着するまであきらめずに続けます。

●水から引き上げたときに、大声で泣くようであれば、ひとまず心配する必要はないでしょう。

●その場合の処置として、体を冷やさないようにタオルや毛布などでくるんで安静に寝かせます。呼吸が落ち着いているようにみえても、このあと必ず病院などで受診するようにしてください。水が肺に入った場合、あとで肺炎を起こすことがありますし、汚い水の場合はやはり危険をともないます。 大人は目を離さないことです。

●大人が目を離したすきにいなくなっている事がほとんどです。
こういった水が関係する場所では、必ず大人が責任をもって付いてあげましょう。溝等水量が少ない所でも、顔が水面につかればおぼれてしまう危険性は十分にあります。

===================

溺水現場での対策

@ 酸素欠乏の対策として、まず、人工呼吸5回により肺に空気を吹き込んで、酸素を血液中に送り込む。この酸素を多くんだ血液を脳や心臓、その他の全身に送ることである。
溺水者は大量の水を胃に飲み込んでいるので蘇生時に胃の水分や食物が逆流し、肺に誤飲する危険が大きい。
水泳などの授業、校外活動では必ず監視者のもとで行うようにする。監視者による溺水の予防が、溺れた人の救助よりもはるかに効果的である。しかし溺水者が発見されたら、救助
者は現場でただちにCPRを開始することが求められる。

A 病院に搬送されるまでは、胸骨圧迫と人工呼吸(酸素が使用されるとより有効)を続ける。
B 救急車が到着したら、救急隊員はCPRを行い、気管内挿管による気道確保や薬剤投与などの医療行為で処置を行い、迅速に病院へ搬送する。体温の低下を防ぐために水分を拭きとり、毛布で体を覆い保温する。AEDの使用はここでも有用である。

C 溺水者を発見したらすぐに救助するのが最も大切である。事故現場によってはボート、いかだ、サーフボード、浮き輪などを使用する。必ず救助者自身の安全を心がける。

深い水中に沈んでいる溺水者は、水面まで引き上げてから人工呼吸を行うが、この場合は水難訓練の講習を受けた熟練した救助者のみが行うようにする。

「救命の連鎖」は溺水のときも必須で、目撃者による蘇生の開始、そして119番通報、病院への搬送と病院での治療が継続して行われることが大切である。病院到着時に呼吸も心
拍もある場合は、救命の可能性が高い。
さらに、溺水者は低体温になりやすく病院での治療の開始が心肺停止から10分以上経過した場合も救命できる可能性があることも忘れない。

大切なことは、溺水者を助けるとき、人工呼吸のみで助かった人も、心肺蘇生を実施した人も、たとえ現場で意識がない状態から意識が回復し、呼吸や心拍が正常になった場合でも、病院には必ず搬送することである。現場で回復したと思っても、溺水で肺に水が流れ込んでいるので、後になって肺炎、肺水腫などの呼吸の異常が起こることがあるからである。





ページトップへ

奥井識仁のコラム

奥井 識仁

  • 外科医。医学博士
  • 日本医師会・健康スポーツ医単位修得
  • ダイバーズドクター

水泳・マラソン・筋トレーンングがんばっているよ。

TestSite.com MENU

Copyright (C) NaturalTmpl008 All Rights Reserved.